モーゼル1964ファインステ・アウスレーゼ
正月の2日、久しぶりに友人YとOが小生の実家にきましたので、ドイツ古酒を開けました。
Avelsbacher Altenberg 1964er Feinste Auslese Mosel-Saar-Ruwer
液面はかなり低め、色調もボトル越しには濃い目に見えますので、早めに開けた方がいいだろうとの判断です。
コルクはやはり全てを引き抜くことができませんでしたので、潔くボトルに落としました。
実家には専用の漉し器を持って行かなかったので、じたばたせずサッとグラスに注ぎました。
浮いているのはコルク片です。
色調は思ったより健全で、香りにもモーゼル独特の熟成香以外にネガティブな要素は感じず、口に含むと直様に「生きている」ことを感じることができました。
Feinsteとありましたので、ベーレンに近い甘さがあるものと予想していましたが、舌に感じる糖度は古酒の並のアウスレーゼクラスでした。
しかし、何とも言えない上品さ・エレガントを感じました。
これも、モーゼルならではの優美な「酸」があるからで、小生の持論である「ドイツワイン、特にモーゼルは独自の酸を楽しむワインである」ことを見事に体現してくれていました。
ワインとしての峠・絶頂期は過ぎてしまってはいるものの、まるで上手に歳を重ねた美しい婦人のようなワインでした。
今年は良い一年になるかと期待出来る素晴らしい経験ができました。
ドイツワインは止められない!
※ 近所のスーパーのバーゲンセールで購入したシャンパーニュも軽妙ながら素晴らしいバランスでした。
やっぱりスタートはシャンパーニュですね。2番手の白が難しいんですけど(笑)。
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