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Cabinet(キャビネット)ワインの謎

旧ワイン法のワインには、今まで紹介してきた以外に、今は許されないラベルに記載されていた文言があります。

それは「Cabinet」(キャビネット・カビネット)です。

かつて、称号にかかわらず、非常に出来がよかったワインを「Cabinet」に保管していたという故事に基づくと、書物にあります。(テーブルワインがいつもテーブルの上に置かれ、気軽るの飲まれることとの対義語ともいわれているそうです。)

つたない記憶では、ヘッセン州営醸造所が、この故事の起源だったはずです。

確かに、州営醸造所のワインの同じヴィンテージ・畑でも、この表示があるワインとないワインを見かけたことがありますし、事実だと思っています。

こうしたことから、1971年のワイン法大改正で、QMPの称号に「Kabinett」が追加され、逆に「Cabinet」の表記が禁止されたと聞いています。

見出しの「謎」というのは、そもそもこのキャビネットワインの語源が「州営(国営?)醸造所」だと書きましたが、実は2種類の表記があることを発見しました。

Cabinet

Kabinettwain

Photo
1953年のラウエンターラー・ゲールンのアウスレーゼです。

「Cabinet」と表記されていますね。


Sany2903
こちらも同じヴィンテージ、同じ畑のアウスレーゼですが、「Kabinettwein」と表記されています。

Sany2147
こちらは同じヴィンテージのマルコブルン畑ですが、こちらも「Kabinettwein」と表記されています。


Sany2171_2
こちらは同じヴィンテージのリューデスハイマー・ベルク・シュロスベルクですが、こちらも同様です。

この混在について、小生が確認している限りでは1953年ヴィンージのみです。

何故、本家でこんなことがあるのでしょう。

可能性としては、

① 蔵から出荷された年が違っていたので、出荷された当時の責任者の考え方に違いがあった。

② ワインの品質により、両方を使い分けていた。

といったところでしょうか。

謎だ。いつものドイツ人の気まぐれなのかな。。。

※ 在庫一覧を見ていたら、ジンメルン男爵家もやらかしてくれていることがわかりました。

578

「カビネット」と思いきや、

575 580 570

何と、「ハッテンハイマー・マンベルク1967 エーデルベーレンアウスレーゼ」でした。

581

キャプセルの色も通常のブルーと異なります。何故かジンメルンのワインがいっぱいあるのですが、この一本だけです。

何かあるな。。。

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