« ブログ名が「アウスレーゼ」の訳 | トップページ | 旧ワイン法のベーレンアウスレーゼ »

旧ワイン法のアウスレーゼ

1971年にドイツのワイン法の大改正が行われ、アイスヴァイン以外の基本的な部分は、その改正後の法律が現行ワイン法の基本となっているそうです。

ドイツワイン愛好家では、この改正以前のワインを「旧ワイン法のワイン」と呼んだりします。

私達、飲み手が一番関係しているのは、エチケット(ラベル)の表示ではないでしょうか。

現行法のQmpワインの称号については、前回書いたとおりであり、それ以外の文字表記は禁止されていますが、旧ワイン法では、基本的な表示を抑えつつも、かなり自由に(?)に表記がなされていました。

Auslese

Feine Auslese (fein=英語 fine)

Feinste Auslese (feinの最上級形)

小生の手元にあるワインの写真を御覧下さい。

P1000802

P1000807

小生宅にはありませんが、これ以外にも特異な表示があったようです。

Hochfeine Auslese  (hoch=価値の高い)

Edel Auslese (edel=高貴な)

Spat Auslese (spat=遅摘みの)

これら修飾語は、蔵ごとの勝手な判断で付けられていたようです。

シュペートレーゼにも、feine、feinste と記されたワインを見かけますが、アウスレーゼが最も多様なようです。

旧ワイン法のマスト(搾汁した果汁)の最低糖度まで確認していませんが、現行法で見ると、エクスレ度で示した場合、次のとおりとなります。

ラインガウ(リースリング品種)

カビネット      …  75エクスレ

シュペートレーゼ …  85エクスレ

アウスレーゼ   …  95エクスレ

BA・E        … 125エクスレ

TBA         … 150エクスレ

数値を見る限り、アウスレーゼとBAの差が大きいことに気付きます。

これが様々なアウスレーゼを生んだ理由だと思われます。

当時は「アウスレーゼには十分、でもあと少しBAには達しなかった。だったら feinste って付けちゃおう。」的な考えだったのでは、と推測しています。

現行では、これらの修飾語は表記できないので、大体次の2パターンに分かれる様です。

① Auslese★(★1~3個がほとんど)

② キャプセルの色を変える。
   Goldkapsel、Langegoldkapsel(Lange=長い)

現在では後者が主流のようですが、樽等のナンバーを付して差別化を図っている生産者もいます。

どうですか?

旧ワイン法時代のワインって、大らかで面白いでしょ。

といっても、45年以上前のワインですから、今の日本国内では、ほとんど流通していないのが残念でなりません。

ボルドーなど、戦前のワインも時々流通しているのにね。

次回は、旧ワイン法のベーレンアウスレーゼについて書きましょうかね。

期待しないで待っていてくださいね。

|

« ブログ名が「アウスレーゼ」の訳 | トップページ | 旧ワイン法のベーレンアウスレーゼ »

ドイツワイン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/558830/62517245

この記事へのトラックバック一覧です: 旧ワイン法のアウスレーゼ:

« ブログ名が「アウスレーゼ」の訳 | トップページ | 旧ワイン法のベーレンアウスレーゼ »