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シュタインベルガー 1966 カビネット

 本日は、「秋のワイン会 10月21日(土)」に載せましたとおり、当日、飲みましたドイツワインについて、書かせていただきます。

 1本目がこのワイン「Steinberger 1966 kabinett」です。

 たぶん、日本で一番有名なドイツワインではないでしょうか。大体、ワイン関係の本には、一番最初に紹介されており、「かの鉄血宰相ビスマルク(1815-1898)がこよなく愛した、ドイツを代表するワイン」などと書かかれています。

 かつて、ドイツ・ラインガウでも秀でた醸造所を二山五城と称した時期もありましたが、この二山のうち一翼がシュタインベルガーです(もう片方は小生の愛してやまないシュロス・ヨハニスベルガーです)。

 この畑は、ハッテンハイム村にあり、面積約32ha、約800年の歴史を持つ由緒ある畑で、いわゆる「モノポール(単独所有畑)」です。

 その所有者は、今はエルトヴィレにある「Staatsweinguter Kloster Eberbach」となっています。直訳すれば、「エーバーバッハ修道院 国立ワイン醸造所」と、いった感じでしょうか。名前が示すとりおり、最初は「シトー派」の修道院の方々が開墾して作り上げたようです。

 ちなみに、今でも楽天酒販店では「国立」と謳っている店舗が多いのですが、実際、現在は、「ヘッセン州」の管理下に置かれているそうで、楽天店舗でも「州営」と表記している店舗も少なからずあります。土地・施設まで州の所有になったのか、はたまた所有権は国のままで運営のみ委託のような状態で州にまかされているのか、小生の勉強不足でわかりませんでした。申し訳ありません。

Dscf2241 写真が、不鮮明で申し訳ありません。少しドイツワインに詳しい方なら「何か違うぞ?」とお思いになられたかもしれません。そうなんです。エチケット(ラベルのことです。)が通常のワインと異なるのです。「国立(州営)ワイン醸造所」はこのエルトヴィレだけでなく主要産地の各所に醸造所を有しているのですが、共通して「鷲」のマークが記されています。このワインにはそれがありません。たぶん、ダインハート社が販売するための専用エチケットが張られたのだと思います。コルクの焼印をみればこの会社が瓶詰めしたものか、蔵元の瓶詰めかわかるだろうと思ったのですが、残念ながらコルクの寿命が限界に達しており、抜栓途中でボロボロになってしまい、判読ができませんでした。(※ ドイツワインのコルクは総じてお世辞にも良質とはいえません。加えて強烈な酸にやられるせいか、古いワインでは今回のようなことは珍しいことではありません。)

 肝心のワインですが、45年が経過しているにもかかわらず「生きて」いましたが、飲むには限界と言える状態でした。味わいはというと、酸味・香味・複雑さ等、全てにおいて『凡庸』といわざるを得ないものでした。しかし、これが頂点を過ぎてしまっているからなのか、保存状態によるもので体調が万全では無かったのか(小生には変質としているとは思えませんでしたが…)、それとも最初からからこの酒質なのか、勉強も経験もまったく足りない小生には、判断ができませんでした。

 「カビネットだからそのくらいであたり前だろう」とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、もう一方の雄である「シュロス・ヨハニスベルガーQbA(たぶん1979)」を20年ほど前に飲んだのですが、糖分こそ少ないものの、凄みさえ感じる、それはそれは素晴らしいワインでしたの。

 過去、小生は「素晴らしいシュタインベルガー」を経験したことが無く、この畑の資質には疑問を抱いています。

 しかし、日本におけるドイツワインの大権威であられた「古賀 守」先生の著書でも、シュタインベルガーは別格扱いをされており、ビスマルクの件もしかり、過去においては、本当に素晴らしいワインを作っていたであろうということは事実だったと思います。

 ワインはいくら畑が優れていても、栽培責任者、醸造責任者などのスタッフが高い志をもっていなければ、そのワインは力を発揮できないのは当然のことで、更に数百年もトップの名声を維持し続けることは、並大抵のことではないのでしょう。(ブルゴーニュのヴォギュエ、ボルドーのシャトー・マルゴーなどがその例でしょう。)

 小生はというと、どうしても自分の舌で「真実」を確認したいのです。でも、何年前まで遡ればよいのでしょうか?

 また、課題が増えてしまいました。でも、探究心や好奇心を失ってしまっては「成長」はあり得ません。

 心を新たにさせてくれた一本でありました。

※ 当日飲んだもう一本も必ず書きますので、是非お読みくださいね!

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